韓国版「白い巨塔」 10話 レビュー
2007年 02月 09日
お待たせしました~10話のレビューです。
え・・・10話の内容、医療関係者から見るとかなり突っ込みどころ満載なので・・・
失言等ありましたらお許しください m(_ _)m
「私はチャン・ジュニョクでイ・ジュワン科長ではない」
自分の思うままに毎日を進めていたジュニョクだが・・・
チェジュに着いたジュニョク一行。
ドヨンに会って気まずいドンイル。
ドンイルはクォン氏の件を外科の留守を預かっているホン教授に相談に行く。
でも教授はドンイルをしかるだけで、まったく力になってくれない・・・
(しっかり見ろよ、とか言ってるけど、すでにドンイルの能力超えちゃってる事態なんだから誰か助けてやってよ~現実には若い医師には指導医が就くのでこんなことはありえません・・・)
学会会場で重賓をまつオ・ナムギ学会長。
ジュニョクったらDr.マッケランのリムジンに同乗しちゃってるよ。
それを無視してDr.マッケランを出迎えるオ学会長。
病中の奥様も一緒ね。
クォン氏は少し落ち着いたようでドンイルも妻もほっとしている。
オ学会長・マッケラン夫妻、ジュニョクでOPについての話し合い。
今回のOPは成功率がとても低いようで、それを聞いたDr.マッケランはOPを断る。
オ学会長はしてやったりの笑みを浮かべてる。
「君はイ・ジュワン科長ではないのだから、こんな重要なOPを任せられるわけは無いだろ。」
ジュニョク、ウ副院長に手助けを頼むが「これは病院の問題じゃない」と断られてしまう。
ジュニョクを気遣う同行のパク君ハン君。
(ソウルのことなんか気にしてる余裕ないよ~)
「OPは予定通り行う。準備を進めてくれ」
ドヨンの家に遊びに来ているユンジン。
家族と写っているドヨンの写真を愛おしそうに眺めてるわ~
研究に没頭してボールペンをコーヒーカップに入れちゃうドヨン。
ハ女史(内科の女医さんね)に注意されてるのにまた同じことを繰り返し・・
(でもそこがドヨンのいいところなのよね~)
国際外科学会に行ったら、と妻にけしかけられてるイ・ジュワン。
「国際外科学会長のDr.マッケランと奥様に会う約束してるんでしょう?」
「チャン・ジュニョクが出席してるから・・」出席を渋るイ・ジュワン。
OPが成功すれば国際外科学会長の席は間違いない、とけしかけられ、OPの許可を出すオ学会長。(ジュニョクは策士だわ~)
それはもちろんOPを成功させることが条件なんだけど、
「成功させます。私はチャン・ジュニョクなんですから」
OPを渋ってたオ学会長、今度は目の色変えてマッケラン夫妻を説得してるわ~
ウ副院長、舅、医師会長(この人他のドラマでも悪役でハツッケ~~ン)いつもの料理屋で和んでます。今は問題ないもんね。
ウ夫人とスジョンも呼び出されて合流。おやじたちご機嫌です!
ジュニョクはフィジェに電話。少し安心したのね~
ベランダに出てチェジュの夜景を眺めるジュニョクたち。
「何を考えてるんだ?」
「先生の明日のOPのことを・・」
「ありがとう、うれしいよ。」
「先生は何を?」
「???」(くやしい~~~聞き取れなかった・・・)
イ・ジュワンが学会に行かないのは、ジュニョクの思惑にかかわりたくないかららしい。
この人、権力争いには負けたけど、医師としての資質とか倫理観とかはちゃんともってるひとなのね~
ドンイル、当直があけてハ女史と一緒にコーヒー飲んでると・・・
クォン氏急変の知らせ。(呼吸不全起こしてる)
ICUに運ばれて、気管内挿管・人工呼吸器装着。
マッケラン夫妻に手術のブリーフィングをするジュニョク。
あまり乗り気ではないDr.マッケラン、韓国の医療技術を信用していない(多分そんなこと・・・)を言うが、ジュニョクは「私を信じてください!」と説得に成功し、めでたく(?)OPする運びに・・・
ドンイル、クォン氏のことを留守中の責任者ホン教授に相談に行くけど取り合ってもらえず。
頼る人もなく、Dr.マッケランとの会議中、ジュニョクたちに電話して、逆に叱責を受けてしまう・・
クォン氏の義理の弟なる人がホン教授に抗議。ドンイルが割って入って倒されちゃって・・・
一部始終を見ていたドヨン
「つらいだろ、でもそれが医者なんだ・・(多分そんなことを・・・)」
このシーンで流れてる曲が話題になってた「松」ね。とぶわにさんちで聞けます
ジュニョくは寝ずに術式の検討をしている。これだって「患者のため」にがんばってることのなのだけど・・・でも彼の場合、それ以上に自分の名声や権力のために、行う比重が大きいのね。それが問題だわ~
クォン氏喀血。(こりゃあ、まずいな~)
ドンイル、ついにドヨンに助けを求めます。
ドンイルに患者への処置を指示して、そして走りだして・・・(え~患者はどうするの??)
ジュニョクの元に急ぐドヨン(でも何で?)
途中、ウ副院長と会っていくのを止められるけど、そのウ副院長をいさめてドヨンを行かせてくれたオ・ギョンファン教授。
こちら国際外科学会の会場では、Live中継をしながらOPを始めるジュニョク。
イ・ジュワン夫妻、偶然を装い「会長」という人に会う。
ジュワンと会長、碁を打ってるよ~でも和やかで楽しそう。
医師としての体験を話しながら「これも人生ですよ」とジュンワン。自分の生き方に満足はしていないけど、後悔もしていないようだ。
チェジュに着いたドヨン。
ジュニョクのOP順調に続いている。
Dr.マッケランも満足そうにOPを良く評価してくれている。
クォン氏の病状は悪化する一方で・・・・
逃げちゃってるドンイル。(なんてこと!お前医者辞めろ~~~!!)
OPの重要なところを越えて
(多分、この患者以前にもOPを受けてい臓器の癒着があるためリスクが高く時間もかかっているらしい)
休憩を取るジュニョク。
そこにドヨンが登場。
病院にいるドンイルに電話をしろというがそれを振り切ってOPに戻るジュニョク。
(電話したってどうにもならないと思うんだけど・・・?)
碁打ち友達ができて喜んでいるジュワン。
何のために会ったと思ってるの?という妻に
「病院の融資もしてくれるって」喜ぶイ夫人。
クォン氏はどんどんわるくなっている(患者の苦しむ演技はリアルだし役者さんも上手だと思います)
ホン教授を呼ぶが連絡も取れず・・・
病巣の摘出が成功し拍手を受けるジュニョク。
が、直後に心停止を起こし、心マッサージと電気ショックを繰り返すジュニョク。
クォン氏も心停止!
ヨン君必死に心配蘇生術を行うが・・・・・努力は報われず心停止状態に・・・
倒れこむドンイル。
一方ジュニョク、マッケラン夫人のOPが成功して学会の面々から祝福を受けている。
今頃やってきて(遅すぎ~~)クォン氏の死亡宣告をするホン教授。
もっと早く来て助けてやれよ~~
ドヨンに気がついて声をかけるジュニョク。
「患者は死んだよ」
「患者?患者って??」
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今回のストーリーかなり不満です。
正直こんなことはありえません!!!
日本でも若い医師に患者を担当させますがその上に少なくとも二人は先輩の医師がついていて、患者の治療に関して指導をします。
それに医局ではカンファレンスを行い、治療方針や患者の状態について一人の医師の診断ではなく、何人もの医師の目をとおして間違いがないか確認します。
もちろん看護師だってただ医師に言われたことをやるだけでなく、看護師の目から見た患者の状態の進言し、必要ならば治療方針も一緒に検討します。
これらのことはきちんと患者家族にも説明され、了解を得た上で治療を進めます(これがインフォームドコンセント)
だから、今回のようなこと何てぜ~~~~~~ったいにありえません!!
大体、手術する前から、ドヨンは「胸の影が心配」って言ってたわりには何にもしないし、
ジュニョクだってまったく胸のことは気にせずOPしちゃうし・・
OPの技術が高くたって患者を安全にOPできなければ名医ではありません!
患者を治してこその名医なんですから・・・
医局の先輩たちもドンイルにまかせっきりで、指導医はどこにいったの??
その上、ジュニョクたちはチェジュに出張にいっちゃったんだから、後は残った人で何とかするしかないでしょう!いくら偉い先生だって遠くにいたら何にもできないんだから、今いるひとでベストを尽くすしかないでしょう!
ドヨンたらクォン氏が危ないときにチェジュに行っちゃって・・・
それより、目の前の患者を何とかしないといけないのに~
とにかく、ありえないことの連発!
ほんとにこれで医師の監修受けたの??
これで告訴されたら、絶対に医師側の負けです!
こんなストーリーじゃこの先の医療裁判も思い知れます・・・
辛口なコメントでもうしわけありません。
でもすきだからこそ許せないんです!!
by masamotomama | 2007-02-09 09:33 | ◆白い巨塔(하얀거탑)